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南アメリカ旅行
28-グァテマラ
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カリブ海
キングストンから、美しい海岸沿いの道をモンテゴベイへ、ジャマイカ島半周サイクリング。
美しい海
モンテゴベイを目指してキングストンを後にしました。丘を一つ越えると町は木立の陰に消えました。モンテゴベイまでジャマイカ島をほぼ半周することになります。
これまでの旅行を通じて様々な風景を見てきましたが、ここで見た風景ほど美しいと感じたことはありません。眩いばかりの太陽、白い海岸線に寄せる青い波、青く深く澄んだラグーン、繁茂し陽光を受けてきらきらと輝く木々、、全てが明るく生き生きとしています。
道は海岸沿いに走っているのでほとんど起伏がありません。ペダルはきわめて軽快です。見るもの全てがため息が出るほど美しく、ただ通り過ぎるのがもったいないほどです。熱帯の海はどこも同じように美しいのでしょうが、ここが格別のような気がするのは、自転車という単純な乗り物で移動しているからかもしれませんね。何度も立ち止まっては、その光景に見とれてしまいました。
そんな中にも人々の暮らしがあります。海を前にした高いヤシの下に小さな集落がありました。インド系の人々、中国系の人々様々な人々が暮らしています。涼しげな木陰の中、道端の売店では新鮮な果物ジュースが飲めます。紙パック入りもありますが、やはり生がうまいですね。木陰のベンチに腰掛け、新鮮な果物でたっぷりと水分を補給します。黒々とした木立の向こうには、カリブ海が青く、目もくらむばかりに輝いています。
魅惑的なカリブの夜
夕方、時折夕立が来ます。あっという間に過ぎてしまいますが、そのあとには壮大なドラマが待っています。真っ黒だった雲は急速に切れていきます。やがて雲の切れ間から行く筋かの光がが差し込んできます。まだ真っ黒な空を背景に、海面はまるで天からスポットライトを浴びたかのように輝きます。
雲がさらに切れるとともに幾本もの光の筋は赤みを増していきます。やがて空は、消えかかった雲がオレンジ色に、そしてやがて真っ赤に染まっていきます。それを海が反射して、真っ赤な世界がヤシのシルエットを際立たせます。
短い時間で繰り広げられる空と海の饗宴は見飽きることがありません。まさに自然が創造する壮大なドラマです。
そうして、やがて魅惑的な熱帯の夜が始まります。昼の暑さほどではないにしても蒸し暑さは残ります。そんな暑さをスィーブリーズがやさしく癒してくれます。賑わいを増す町の通り、あちこちから流れる音楽、人々の嬌声。ナイトライフはきっと充実したものがあるのでしょう。
空は既にすっかり晴れ上がり、ゆれるヤシの葉越しに満天の星空がみえます。海に出ると、こじんまりした入り江に月光が幻想的な光を落としていました。こんなところを恋人や家族と散歩できたらどんなにか素敵でしょう。感動を伝える相手がいないのはなんとも切ない限りです。
モンテゴベイ
ジャマイカの北西部にあるモンテゴベイは古くからの有名な観光地です。人口は8万人とさほど大きくはないのですが、海岸沿いにはホテルが立ち並び、ゴルフ場やヨットハーバーなどもありスポーツ施設が充実しています。高級リゾートというところです。特に北米からの観光客が多いようです。
初日の夕方、やっと町外れに安ホテルを見つけました。両側に部屋が並び、薄暗くひんやりした長い廊下の先に白い砂浜と真っ青な海が見えます。ここで南米への飛行機が出るまで4日ほど過ごしました。
ホテル街をサイクリングしたり、甲羅干しをしたりといつもの私のスタイルとは少々違う日々でした。このモンテゴベイも美しいところです。特に朝がすばらしいところです。空の青さ、海の青さ、木々の緑、頬をやさしくなでる風、なにもかもが原色の光と生命力に満ち溢れています。いまだかつてあれほど美しい朝を迎えたことはありません。
隣の部屋にいたカナダ人の女の子と仲良くなり、買い物に付き合ったり何度か一緒に食事をするようになりました。これから南米に行くことを話すと目を輝かせて聞いてくれました。話し相手が、特に夢を理解し共感してくれる話し相手がいるというのは、とても居心地の良いものです。
いつか彼女のような人と一緒に世界中を旅行ができたら、そして感動を共有できたらどんなに素敵でしょう。そんな楽しい時間が過ぎるのはあっという間です。いよいよ南米に旅立つ日が来ました。
4日目の夕方、空にわずかに赤みが残る頃ジャマイカを後にしました。南米最初の国ベネゼラへ向けて。
参考
・観光
モンテゴベイは、ジャマイカ観光の中心をなすリゾート都市です。付近の海岸線はゴールドコーストと総称されていて、観光施設がととのい、外国からも大勢の観光客がおとずれるとのことです。
・気候
海岸部の低地はいわゆる熱帯雨林気候です。この地域の年平均気温は26.7℃とかなり高めですが、北東の貿易風がその暑さと湿気をやわらげてくれます。高原地帯と山岳部の年平均気温は、標高900m付近で約22.2°Cほどです。
また、年降水量は地域差がありますが、北東部の山岳地帯で5080mm以上、キングストン付近では813mm。5〜6月と10〜11月に雨が多くふり、夏の終わりから秋の初めにかけて、ハリケーンがやってくることはご存知かと思います。。
音楽
レゲエはジャマイカの音楽で、アフリカ、カリブ、アメリカの黒人音楽が融合したものです。1960
年代にキングストンのスラム街で発達し、今でも世界的な人気があります。リズムと歌詞の両方が、ジャマイカの宗教運動のメンバーたちから大きな影響を受けており、歌詞は主に社会問題やこの「神の栄光」の例のように宗教的テーマに焦点を合わせているとのことです。
ジャマイカ大使館
http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/cs_ame/jamaica.html
外務省ホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/jamaica/index.html
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